ティラノビルダーV3.00 メジャーアップデート

ティラノビルダーのメジャーアップデート、V3.00が公開されました。

本記事では、アップデート内容を適宜更新していきます。

なお、ティラノビルダーV3.00は現在β版として提供中なので、不具合が含まれる可能性がある他、頻繁なアップデートが予定されているので注意してほしい。

最新のティラノスクリプトV6系を搭載

旧バージョンのティラノスクリプトV5からV6への切り替えが行われている。

これは、使用できる機能が大幅に増えたほか、ミドルウェアも大幅なアップデートが行われているため高速化や安定化が期待できる。

これまで、ティラノビルダーでは最新のティラノスクリプトのタグが使えないといったことがあったが、そのあたりが改善されるだろう。

テーマ一括変換を追加

ゲームのシステムUI周りをまるっと切り替えることが「テーマ」が多数追加収録されました。

テーマ「ピアノ」

テーマ「スプラッター」

テーマ「メトロポリス」

テーマ「ブラックポップ」

テーマ「サンフラワー」

テーマ「ジョーカー」

テーマは、空想曲線(こ・ぱんだ)様よりご提供いただいているものになります。

分岐ボタンの自動配列とカスタマイズ

これまで、分岐ボタンは座標を都度指定する必要がありましたが、今回のアップデートにより自動的にボタンを並べる機能が追加されました。

分岐ボタンの表示と非表示についてもアニメーションや、選択されたボタンを一時的にとどまらせるといった演出が簡単に設定できます。

ポポポ音をメッセージにあわせて鳴らす機能

ゲームのメッセージに合わせて、ポポポ音を鳴らす機能が追加されました。

■動作デモURL:

https://tyrano.jp/demogame/popopo/

話しているキャラクター別に音を変更したり、自由なタイミングで音を切り替えることも簡単にできます。

導入方法は簡単で、「メッセージ」に「ポポポ音」コンポーネントがありますので、これをタイムラインにドラッグ&ドロップしてください。

デフォルトは非表示なので、コンポーネント管理から追加してください。

音の種類をカスタマイズすることができます。

特定のキャラクターのみに適応したい場合は、キャラクター欄を指定しておくと設定することができます。例えば、「あかね」というキャラクターのみにポポポ音を適応したい場合は、キャラクターに設定したうえで

このように設定します。

ゲームパッドとキーボードでのゲーム操作に対応

ゲームパッドやキーボードのみでゲームを遊べるようにできる機能が追加されました。

例えば、選択肢やボタンなどを選ぶ場合、通常はマウスでカーソルを当てて選択しますが、この機能を有効にしておくと、キーボードの矢印で分岐ボタンを順番に選択して、エンターで決定というような操作ができるようになります。

設定方法はゲームコンフィグより、「キーボード・マウス」-「操作」タブ で設定することができます。

ゲームパッドについては、スティック操作の場合は仮想のカーソルが画面上に出現して、ゲームをパッドのみで遊べるようになります。

*注:ゲームによっては対応できない場合もありますので、動作確認を必ずお願いいたします。

ローカライズ(翻訳)機能

ティラノビルダーで海外向けにローカライズしたい場合、高機能な翻訳機能が提供されます。

・自動的に翻訳対象の文章を抽出する機能
・1つのビルドで言語を自由に切り替える機能
・プレイヤーの環境から自動的に言語を検出して設定する機能
・翻訳用のCSVをエクスポートが可能。エクセルなどの外部ソフトでの編集も可能

あらゆる言語で相互変換できます。

(例)

  •  日本語→英語
  •  日本語→中国語
  •  英語→日本語
  •  英語→中国語
自動的に翻訳対象の文章が抽出されて、それに対応する言葉を入れていくだけで完成

あとは、「システム」の「翻訳」コンポーネントをタイムラインに配置すれば、翻訳されたバージョンでゲームが進行します。

話しているキャラクターをズームしてフォーカスする機能

現在話しているキャラクターを目立たせる方法が増えました。

ゲームセッティングのキャラクター-フォーカスタブのアニメーション効果から指定してください。

カーソルのカスタマイズ自由度を強化

  • カーソルを自由なタイミングで変更できるように
  • カーソルの反応位置を自由にカスタマイズ。クリック位置と矢印がずれるような場合に最適化が可能です。
  • プレイヤーが一定時間操作しなかったときに、マウスカーソルを自動的に非表示にする機能の追加
  • クリックやタップしたときにエフェクトを表示

キャラクター差分機能を追加

キャラクターの表情差分を作る時、従来の方法ですと差分の数だけ画像ファイルが必要でした。

しかし、キャラクター差分機能を活用すると、差分パーツを組み合わせて、様々なパターンの表情を表現できるようになります。

例えば、「服装」が3パターン。表情が5パターン。髪型が5パターンの場合、すべての差分を表現するには画像ファイルが75ファイル必要になります。

ゲームの容量を小さくできますし、動作も軽くすることができます。ぜひ、活用していきましょう。

もりろん、キャラクターだけではなく、きせかえやスチルの差分にも活用できます。

目パチ・口パクが簡単に実現できる差分コマ再生機能が追加

差分画像を用意するだけで、キャラクターの目パチや口パクが表現できるようになりました。

また目パチに限らず、特定のキャラパーツの画像を複数枚用意してそれを切り替えることでアニメーションを行うこともできます。

キャラ差分から、コマ再生を始動したいパーツを選択して、コマを登録していきます。